DCAJコンテンツ知財権セミナーがみっくみくに(前編)

DCAJコンテンツ知的財産権セミナー
進化するコンテンツビジネスモデルとその収益性・合法性
− VOCALOID2、初音ミク、ユーザ、UGMサイト、著作権者 −
http://www.dcaj.org/contents/semi803.html


というセミナーがあったので聴いてきた。100人前後集まって大盛況だった様子。(特に、ヤマハの方々は静岡から多数いらしてたみたい)

ビジネス・サービス・インフラ・法律・技術・コミュニティ、という色々な切り口でコンテンツに関する講演が行われる濃い内容。

その中の1パートを、VOCALOIDの開発者である剣持さんがご担当。

本編は岡田記者が記事にしていらっしゃるので(4時間後!)、ここでは前半のデモ内容を補足してみる。
後半のみっくみくパート&懇親会の様子は後編にて。

(参考)
Mac版まだ?」「自分の声で歌えない?」――VOCALOID、よくある質問
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/17/news108.html



最初に、音声合成の歴史。紹介されたデモは、たぶんこれ。

(参考)
The IBM 7094 Computer at Bell Labs Sings
"A Bicycle Built For Two" ("Daisy"), circa 1961
http://wide-eyed-webs.com/instation/daisy.html


"daisy.ram"の 1:05〜 あたりからが合成音声。1961年時点だとこのレベル。

続いて、音源ボード PLG100-SGの説明。そしてデモ。都合により内容は伏せます。

そして、システムやら音声DBとか合成の仕組み。

(参考)
「人間の知性を超えるソフト」を創る日本人技術者たち/Tech総研
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001243

VOCALOID では、音声そのものは実際の人の歌の“素片”をデータベース化、
この歌声ライブラリをつなぎ合わせることで“歌わせる”ことを可能にしています。
歌詞がきちんと聞き取れるようにしつつ、音のつながりを自然にする――
特にこのつなぎ合わせ方が焦点でした。歌には“伸ばし音”があり、そこが
美しくつながらないと歌は成り立たない。音素と音素の境界をうまく
“合わせ込む”技術開発が必要でした。          

もうひとつ重要なのがタイミング。例えば『シー』と歌い出すことを考えると、
楽譜どおりの場所で突然声が出るのではなく、その100〜300ミリ秒前に、
すでに『sh』音が出始めています。そんな部分も押さえないと、
なかなか自然な歌声にはならないんです


といったあたりのお話。
ここはすっ飛ばして終了。(後半の時間を捻出するために?)

あとは、VOCALOID製品群のお話。
VOCALOID(1)世代〜VOCALOID2世代について、
各社にライセンスされた製品ラインナップを総ざらい。

キャラクター・ボーカル・シリーズ01 初音ミク
http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/vocaloid/cv01.jsp
・CV01_01_ballade.mp3
「相変わらずいい曲ですね〜」というコメントで会場が和む(笑)


SWEET ANN
http://www.crypton.co.jp/mp/do/prod?id=29890
・PFXV1_01_SweetAnnDemo


ZEROGcs - Vocaloid PRIMA
http://www.zero-g.co.uk/index.cfm?articleid=1004
Vocaloid Prima - Voi Che Sapete (mp3 audio)


前半はこんなところ。
後編につづく。