「Netぼかりすα版」モニター試用体験のまとめ(その1)
先日、Netぼかりすα版の試用が終了したのでまとめてみる。(その1)
一般応募者の立場で、いろいろと試行錯誤した体験を、時系列に沿って思い出しつつ書いてみる。
※以降、「Netぼかりす」とあるのは、全て「Netぼかりすα版」を指す。
あ、ITmediaにも記事が上がっているようだ。ご紹介ありがとうございます!
さらにリアルな歌声を手に入れたVOCALOID――Netぼかりすの進化と本家ぼかりすの未来
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0908/05/news027.html
録音環境に一苦労
ボーカル録音が初めてだったので、手探りでい
ろいろとやってみる。
まずは、手近にあったボイスレコーダー(オリンパスイメージング V-51)で録音した音声をNetぼかりすで処理してみる。
鼻歌だと認識できず。小声だと少し認識した。
次に、ボイスレコーダーを持って自宅内をうろうろして、録音環境を変えてみる。
認識結果が良かった場所は、なんと → → → トイレ(!)
狭くて囲われていたのが効を奏したか?
ちなみに、一瞬風呂場も考えたけど、湿気が電子機器に良くなさそうなのと、
余計なエコーがかかりそうだったので却下(笑)
録音機材: ボイスレコーダー(オリンパスイメージング V-51)
収録場所: 自宅
ボイスレコーダーをスタジオに持ち込んで録音
近所迷惑にならないように・・・、と気にするようでは思いきり声を出せない。
当然、曲を歌うなんて無理。そこで、練習スタジオを借りてみた。
ヘッドフォンでノートPCのカラオケを聴きながら、ノートPCの上に置いたボイスレコーダーに向かって歌ってみる。
ノートPCを持ってきたのは、歌ったその場でNetぼかりすにデータをアップロードしたかったから。
ところが、このスタジオ、携帯の電波が全然入らない・・・残念。
仕方ないのであとは歌うのみ。
ターゲットの曲を何回もまとめ録り。
録音機材: ボイスレコーダー(オリンパスイメージング V-51)
収録場所: 練習スタジオ
偶然にも、Netぼかりすの環境雑音耐性を目の当たりに
持ち帰ったデータを聴き返して愕然とした。
空調とノートPCのノイズが「ザーーーーー」
録音がパアになった...orz
と諦めつつ、データをNetぼかりすにアップロードしてみる。
なんと♪普通に音符を認識してくれた。
すごいぞNetぼかりす!やるじゃないか!
録音データから使える箇所を拾い集める作業
あとは、複数のテイクから使えそうな箇所だけ切り出してつなげる作業。
自分の声を聴きすぎて感覚がマヒしてくる。
そして、つなげたデータをNetぼかりすで処理して、やっとVSQができあがる。
ところが、このVSQ、豪快にパラメータが上下する箇所がある。
これはさすがに聴くと不自然なので、VSQを手作業で修正。
歯抜け状のパラメータをつないであげる。
あとは、WAVを出力して、ミックス。そして出来たのがこの検証コンテンツ。
その他
・元歌の性別と合わせたかったので、「がくっぽいど」を選択。
・元歌への追随性を評価したかったので、VOCALOID2 Editorのビブラートは使っていない。
・4〜8小節のまとまりごとに処理させた。
・「みくみくにしてあげる♪」は、ほぼ無修正で音符の認識に成功。
・全ての歌詞をひらがなに書き下してから処理させた。自分は頭の中で変換できる(笑)
(例)「今日は良い天気」→「きょおわいいてんき」